この記事を書いている現在、ドル円レートは、1ドル150円を突破。円安が進み、円の価値が低くなっているのに物価は上がり、給料は物価上昇に追いついていません。
日本人としては悲観したくなる状況ではありますが、ここで視点を変えてみましょう。もし日本で生活しながらドルでお金が稼げるとしたら、この円安ドル高はチャンスになります。コロナ禍以降、国境を越えてオンラインで仕事をすることが、グッと身近になりました。そう、どんな人でも外貨を稼ぐチャンスがあるのです。
そこで、まずやってみたいのが「Upwork(アップワーク)」という海外クラウドソーシングです。この記事では、Upworkの概要と、実際に案件をやってみた私の体験談をお届けます。Upworkをやってみたいけど「実際のところ、どうなの」と思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
Upworkとは?外貨を稼ぐためのプラットフォーム

Upworkは、世界最大級のフリーランス向けオンラインプラットフォームです。
簡単に言うと、「世界中の企業や個人が仕事を発注し、世界中のフリーランスが仕事を受注できるマッチングサイト」です。主に、以下のような特徴があります。
グローバルな市場:アメリカを中心に、世界中のクライアント(発注者)とフリーランス(受注者)が利用しています。
多様な職種: Web開発、デザイン、ライティング、翻訳、マーケティング、秘書など、非常に幅広い種類の仕事が募集されています。
外貨獲得のチャンス:報酬は主に米ドルなど外貨で支払われるため、円安の状況下では特に外貨を稼ぐ手段として注目されています。
契約形態の柔軟性:短期プロジェクトから長期契約、時間単価制、固定報酬制など、様々な契約形態があります。
安全な決済システム: プラットフォームを通じて支払いが行われるため、報酬の未払いや持ち逃げのリスクが比較的低減されています。
プラットフォームは英語表記:今のところ、プラットフォームはすべて英語表記です。日本語表記に変える設定はないため、ここで少々難易度が高いと感じる人も多いでしょう。
【実践】Upworkで外貨を稼ぐまでのステップ

Upworkで外貨を稼ぐまでの流れを見ていきましょう。正直、プロジェクトの作業そのものよりも、ここにかなり労力を費やした感があります。まずは1件獲得するところが山場で、その後継続的に案件を得ていくのもこれまたそれなりに労力のいる作業ではないかと思っております。
アカウント登録とプロフィール作成
まずはUpworkのサイトに登録します。その後、自分のプロフィールを作成していきます。
そして、自身が提供するスキルに応じたタイトルを設定(たとえば、日本語の翻訳をしたい場合はJapanese Translation、Localizationなど)します。そして、これまでの経験やポートフォリオ、スキルセットなどを入力していきます。
写真を設定していない人もいますが、採用する側に安心感を与えるためにも、好印象を与えそうな顔写真を設定した方が良いでしょう。
仕事の探し方と応募方法
プロフィールを登録したら、早速仕事を探していきましょう。Find Workをクリックして、検索画面に自分の探している仕事のタイトルに含まれていそうな文字を入力して案件を検索します。
たとえば、なんでもいいからとりあえず日本語に関する仕事を探している場合は、「Japanese」と入れてみましょう。すると、Japaneseを含む仕事が出てくるので、チェックしていくという流れです。
検索結果には、案件の単価や期間、応募者に求められるレベルなどが選べる案件検索フィルターが出てくるので、ぜひ使ってみましょう。
応募するにはコネクトが必要!
よさそうな案件があったら、応募していきます。ここで重要なのが、応募するには「Connects(コネクト)」というコインのようなものが必要になります。このコネクトの取得方法は、購入か無料で付与されるかですが、Freelancer Basicプランを使っている場合は購入する必要があります。(Freelancer Plusという毎月$19.99かかる有料プランだと、毎月100Connects付与されます)
日本人の私たちからすると、仕事に応募するのにお金を払うってあまりない慣習ですよね。お金を払ってコネクトを購入して案件に応募したところで、必ず採用されるわけではないので、少し躊躇してしまうかもしれません。
1コネクトあたり$0.15なので、まずは応募に必要なコネクト分だけ、2〜3件応募できるだけなど、少量購入してみるのもいいかもしれません。
重要!提案書(カバーレター)
英語圏では仕事に応募する際にお馴染みのカバーレター。応募に際し、自己紹介・応募理由を簡潔にまとめたものです。なぜ応募したのか、自分のスキルや経験がどのようにこの案件に役立つかなど、自分をアピールできる提案書と捉えましょう。
レジュメ(履歴書の英語バージョン)とポートフォリオだけではわからない応募動機や熱意などを伝える手段とも言えるでしょう。この提案書を、Upworkの応募時にも忘れずに提出します。使い回したいところですが、案件ごとにカスタマイズした方が他の候補者との差別化につながります。
自分の強みを具体的にアピールしたり、ポートフォリオへの誘導や、これまでの実績などを交えながら、採用側の興味を引くようなカバーレターを作っていきましょう。
初案件獲得とプロジェクト進行
Upworkでの仕事実績がない状態では、評価がついていないこともあり、案件獲得が難しいのが正直なところ。特別なスキルを有している方はともかく、日本語の翻訳などの競合が多い仕事はなかなか受注までが難しいのです。
私の場合は、Webマーケティングや翻訳系の仕事に5件ほど応募しましたが、音沙汰なし。初めての案件は、企業側からコンタクトを取ってきたお仕事でした。日本語のボイスレコーディングの仕事で、少々トリッキーな案件だったと思います。
企業側とのやりとりは全てUpwork上のメッセージで完結しています。案件によってはビデオコールで話す場合もあるようです。
報酬の受け取り
Upworkの仕事で得た報酬はどこに振り込まれるかですが、PayPalやPayoneerなどの他、日本の銀行送金にも対応しています。PayPalやPayoneerよりも銀行送金の方が安いので、私は銀行送金を利用しました。
【体験談】Upworkで仕事を受注!実際どうだった?

Upworkで実際に1案件お仕事をした所感をお話ししていこうと思います。
もしかして詐欺案件?何度か辞退しようと思っていた
Upworkをする上で気をつけなければならないのが、怪しい案件が存在するということです。実は私が最初に受注した案件もちょっと怪しくて、途中で辞退しようかなと思った瞬間が2回ありました。
①ボイスレコーディングに使うアプリをダウンロードしなくてはいけない
まずスマホの機種などを確認され、ボイスレコーディングに使うためのアプリをダウンロードしなくてはならないと言われました。そのアプリが聞いたこともない中華圏のアプリで、しかもAppleStoreの評価もめちゃくちゃ悪く、「ダウンロードしたらウィルス感染とかしないよね…」と不安になりました。
②会話パートナーを探さないといけない
ボイスレコーディングの案件は2人で会話をし、それを録音して提出します。そこで私の会話相手ですが、「自分で探してください。もしいなければこちらで用意します」と言われた時も、「辞退しようかな」と思いました。
まず怪しい案件を自分の知っている人にやろうよとは言えないですよね。そこで、私は企業側にパートナーを見つけてもらうようにお願いしましたが、「全然知らない人と会話しなくてはならないのか」と、気が進みませんでした。
結果的に、あてがってくれた会話パートナーの方が良い方で安心しましたが、変な方だったら、そこで辞退していたと思います。
催促しないとタスクを完了してくれない
仕事を完了した後、フリーランサー側がタスクを提出し、クライアント側が確認後、プロジェクトを完了させます。私の場合、タスクを提出後1週間経ってもプロジェクトが完了しなかったので、催促のメッセージをしました。その翌日無事Upwork上でのプロジェクトが完了となりました。
プロジェクト完了後、お互いに評価を入力します。私はこの仕事が1件目だったので、評価がほしくてこのお仕事をやろうと思ったところも大きいです。評価がないと、やはり仕事も取りにくいので…。私の方はすぐに評価を入力したのですが、やはり企業側が忘れていたらしく、この時も催促しました。
会社によるとは思いますが、外資系は結構こういう対応を平気で忘れていることも多いようなので、任せっきりにせず自分からどんどんアクションを取っていくのが大事だなと実感しました。
報酬にはまぁ満足
このプロジェクトは、日本語でトピックを選んで、会話パートナーの方とただただ話すってお仕事で、$30でした。トピックは4つほどで、話していた時間は1時間半くらいでした。$30なので、日本円にすると4500円くらい。
ただ、アプリをダウンロードして会話相手を見つけて〜などのメッセージのやり取りだけで、1週間くらいかかっています。ちょっと面倒だったけど、一本目だし、まぁ満足です!
案件を見極める目と、継続して応募していく根気が必要
Upworkの案件を探す際に条件検索ができるのですが、Payment verified という項目があります。Upworkでクライアントが支払い方法を登録し、それが有効であることが確認された状態だよということ。
Payment verifiedされていない仕事も結構あり、それプラス過去の実績がない、評価が低いとなると「この案件、大丈夫なのかな」と心配になってしまいます。今回お仕事した企業はその辺は大丈夫でしたが、色んな意味できちんと案件を見極める必要がありますね。
それから、やっぱり継続してプロフィールを改善し、どんどん応募していく根気が必要です。最初の方は提案書を送ってもスルーが普通だと思って、一緒に根気強く仕事獲得に向け頑張っていきましょう!
Upwork以外で外貨を稼ぐ方法も!こちらの記事もチェックしてみてください。
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